ディレクトリマップとは
ディレクトリマップとは、「Webサイトの全てのページのURLとタイトルがまとめられている一覧表」のことです。Webサイト制作・管理プロジェクト関係者の情報共有を密にしてプロジェクト全体が円滑に進むように、主にWeb制作会社側で自主的に作成します。ドキュメントの形式はエクセルで作成されることが多いようにように思われます。項目は目的によって増減しますがページID、ページタイトル、URLなどで構成されます。
「ディレクトリマップ」と「サイトマップ」は別物です。
また本記事ではサイトマップをハイレベルサイトマップと表記します。
ディレクトリマップは何のために必要なのか?
ディレクトリマップは、制作メンバーやWebサイト管理者、どちらにとっても「有用なドキュメント」です。「企画、設計、制作、運用」という全てのフェーズでプロジェクトの拠り所となってくれます。メリットは非常に多いのですが簡単にまとめると下記の通りです。
メリット
- Webサイトを構成するページ数が把握できる。
- コンテンツの種類やボリュームを把握できる。
- 重複コンテンツや不要ページを把握できる。
- 不足しているコンテンツを発見しやすくなる。
- ページ数や不要コンテンツの把握により根拠に基づいた見積提示ができる。
- Title・Description
- OGPなどのSEOに関連性の高いMETA要素の抜け・漏れを防げる。
- Web制作の進捗管理として活用できる。
- エンジニアはWebサイトの全体構造を踏まえた上で効率的な実装ができる。
ディレクトリマップはいつ利用されるのか?【活用シーン】
今度は活用シーンに合わせてメリットを再確認していきたいと思います。ディレクトリマップは下記のシーンでの活用が考えられます。私の経験上から言うと1と2の利用ケースが多い印象です。ただサイトを管理・分析し発展させていくには4で活用することが大切ではないかと思っています。
- Webサイト新規構築
- Webサイトリニューアル
- 企画提案・見積り提示
- Webサイト運用更新(コンテンツの追加、更新、統廃合)
- SEOキーワード戦略の立案・ライバル調査
【活用シーン1】Webサイト新規構築
新規構築の場合は、いきなりディレクトリマップ作成に取りかかるのではなく、一旦、Webサイトの大枠構造をハイレベルサイトマップに落とし込み、合意形成をした後にディレクトリマップを作成していきます。ここで作成したディレクトリマップは今後、進行管理・実装・運用のフェーズでも活用することができます。
【活用シーン2】Webサイトリニューアル
リニューアルの場合は、現状のWebサイトのディレクトリマップを作成し、それを元に現状のハイレベルサイトマップを作ります。その後、リニューアル後のあるべき構造を新しいハイレベルサイトマップとして作成し、合意形成の後、新しいディレクトリマップを作成します。
- 現状の構造、コンテンツの把握
- 不要コンテンツのチェックリストとして活用
- 不足コンテンツの発見
【活用シーン3】 企画提案・見積り提示
営業担当者・プロデューサーはWebサイト制作受注のために企画提案書と見積書を作成をします。この段階でディレクトリマップが用いられる事はまれですが、もし現状のWebサイトのディレクトリマップをこの時点で提示することにより下記のようなメリットが挙げられます。Webサイト管理者側でもディレクトリマップに相当するドキュメントを作成できていないケースも多いで信頼感の向上が期待できます。・後日、想定以上のページボリュームがあると判明し、コストオーバーや揉め事が起こるリスクの回避。・不要コンテンツを間引いた正確な見積提示
【活用シーン4】 Webサイトの運用更新
Webサイトは増改築や削除を繰り返し、アップデートしていくものです。重複・類似コンテンツが混じっているとユーザーは混乱し、UXを台無しにするかもしれません。削除すべきページが残っている場合は、間違った情報を公開したままになり、エンドクライアントにクレームが入る恐れがあります。大規模サイトになればなるほど全体を把握することは困難になるでしょう。また、ディレクトリマップでWebサイトを管理をしていれば改修ポイントを発見しやすくなります。
【活用シーン5】 SEOのキーワード戦略の立案・ライバル調査
タイトルやキーワードから自社サイトに足りないコンテンツは何かを把握したり、検索上位を狙うワードの戦略を立てることに活用できます。プロブロガーやアフィリエイターはディレクトリマップという形式でないにしろ、キーワード管理とSEO戦略立案を日々行っています。また、もし競合のWebサイトのディレクトリマップを持っていれば、競合他社の戦略を読むヒントとなり、自社サイトにフィードバックし筋の良い戦略立案に繋がります。
ディレクトリマップは誰が作るべき?管理するのは誰?
誰が作成するべきなのか
Webサイトの新規構築やリニューアル時にはWeb制作会社のWebディレクターや情報設計(インフォメーションアーキテクト)が作成するケースが多いように見受けられますが、他にも事業会社のWeb担当者やWebコンサルティング会社が作成しているようです。
- Webディレクター・情報設計(インフォメーションアーキテクト)
- 事業会社のWeb担当者・Webマスター
- Webコンサルティング会社・SEO会社
誰が管理するのか
もしWeb制作会社を1社に任せている場合は制作会社のWebディレクターが管理していくという体制でも問題はないかもしれません。しかし本来であればWebサイトから利益を得たり責任を負う立場の「サイト所有者」こそが管理・メンテナンスすべきではないでしょうか。
また、もしWeb制作会社に運用更新費を支払っていなかったりや取り決めがなければWeb制作会社が自主的にディレクトリマップを作成しメンテナンスをすることはおそらくないでしょう。目的のページは制作会社に依頼すれば完成しますが、ディレクトリマップは更新されないでしょう。こうして、全体が何ページで、どのようなコンテンツになっているのかが誰も分からない、リスクの高いWebサイトになっていくのです。
ディレクトリマップ作成には時間がかかる。専用ツールを使おう。
制作・管理上で大きな役割を果たすディレクトリマップですが、このドキュメントを手作業で作成するのには非常に時間がかかります。300ページ程度のサイトでも1ページずつ確認しながらコピペを繰り返してエクセルにまとめていくだけでも2〜3日かかりますし、情報設計を踏まえると更に日数はがかかります。
また、PDFやエクセル、ワード、動画、などのコンテンツはリニューアル後に新規ページとして追加して欲しいという要望が出るかもしれません。こうなってくると、どうしても手作業では見落としやミスが起こりやすくなります。
つまり、ページ数が多くなるほど手動では作成しづらいという性質があるのがディレクトリマップです。「既存のサイトをリニューアルする必要があるけれど、ディレクトリマップがない!」とお困りの場合は、Mogyura(モギュラ)をぜひご活用ください。既存サイトからディレクトリマップをエクセルフォーマットで自動生成することができます。
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